このフォークをデザインしたのが、柳宗理さんで、高速道路の防音壁や歩道橋、札幌オリンピックの聖火台、お鍋や食器、家具に至るまで、あらゆるものをデザインされた戦後を代表する工業デザイナーだと知ったのは、母に連れられて行ったセゾン美術館で行われた回顧展でのこと。
それから主婦となって、ボールやミルクパンやカラトリーなどが我が家のキッチンで大活躍しているが、その使い勝手の良さは多くの方が絶賛されているので、ここでは省略する。
そして、宗理さんのお父様が柳宗悦という「民藝」という新しい言葉を作り、工芸の美を見出された方だと知ったのは、ごく最近のこと。
民藝という言葉は、今では宗悦の意図した意味とは違う使われ方をしていることが多いが、庶民による、庶民のための工芸と私は解釈している。
自然なもの
素直なもの
簡素なもの
丈夫なもの
安全なもの
が民藝の特色である。
機械技術の進歩によって、真の意味での民藝品は少なくなってしまったけれども、その志は宗理さんの作る工業製品にもきちんと受け継がれている。
私たちHANAも目指すところは同じ。
見かけ倒しの雑多なもので、あふれている昨今、その中に埋没しないように。
余談だけど、宗理さんの弟さんはNHKの趣味の園芸でお馴染みの園芸家である柳宗民さん。そして、息子さんはYANAGIという名前でダンサーとして活躍されているそう。